嘘日記。

おおむね嘘を書いている。

10/7

 

時間感覚が伸びたり縮んだりする。

さっきから1秒しか経っていない気もするし、永遠が挟まれていた気もする。

少なくともぼくの意識の中でぼくはまだ呼吸をしている。

感情の反芻も終えた。ぼくはただ呼吸する無となって塵の中に浮かんでいる。

 

と、その時それまで動いていなかった通信機器がピーと音を立て始めた。

砂嵐の向こうからだんだんと人の声が聞こえてくる。