2022-10-08 10/7 時間感覚が伸びたり縮んだりする。 さっきから1秒しか経っていない気もするし、永遠が挟まれていた気もする。 少なくともぼくの意識の中でぼくはまだ呼吸をしている。 感情の反芻も終えた。ぼくはただ呼吸する無となって塵の中に浮かんでいる。 と、その時それまで動いていなかった通信機器がピーと音を立て始めた。 砂嵐の向こうからだんだんと人の声が聞こえてくる。